“主演男優賞2度受賞”の名優、米アカデミー賞を辛辣に批判
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ショーン・ペンが、映画製作を「制限している」と、アカデミー賞を辛辣に批判した。
「ミスティック・リバー」と「ミルク」でアカデミー主演男優賞を2度受賞しているショーンだが、アカデミー賞に投票する人々の「並外れた臆病さ」が、リスクを避ける原因になっていると考えているという。
生涯功労賞を受賞したマラケシュ映画祭で、ショーンはこう語った。
「アカデミー賞は、表現の大きな世界の一部として、本当に並外れた臆病さを発揮してきた。事実、主に想像力を制限し、異なる文化的期待を非常に制限してきた」
「だから、アカデミー賞と呼ばれるものには、『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』や『アイム・スティル・ヒア』、『エミリア・ペレス』のような映画(がノミネートされたとき)以外、あまり興奮しない」
また、セバスチャン・スタンが米大統領就任前のドナルド・トランプを演じたアリ・アッバシ監督による伝記映画「アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方」が評価されていないことは、物議を醸すことを恐れるハリウッドを象徴していると指摘する。
「独立独行のこの業界が、あのような素晴らしい映画、素晴らしい演技の映画をどれほど恐れているか、呆れるばかりだ」
「彼らもまた、共和党のちっぽけな議員のように恐れているのだから」
最近では歴史スリラー映画「セプテンバー5」の製作を手掛けたショーンは、新進の俳優や映画監督には、できるだけ「政治的に正しくない」物語を作ることを勧めたいとして、こう続けている。
「世界中で多様性が求められている。しかし、行動の多様性ではなく、意見や言葉の多様性でもない。皆が自らの心に従い、政治的に正しくないことをし、多様性に関わり、これらの物語を語り続けて欲しいと思っている」