カラスの“恨みつらみ”は17年間続く、相手を長期間記憶していることが判明
11/6 04:17 掲載
カラスは、17年間も恨みを持ち続けることがわかった。知能が高いことで知られるカラスだが、新たな研究で、自分を怒らせたり脅したりした相手を長期間記憶していることが判明した。
2006年にワシントン大学の環境科学者ジョン・マーズラフ教授が、怖いマスクを被り7羽のカラスを捕獲することから始まった同研究。カラスは全員無傷で解放されたものの、その足には識別のリングが付けられていた。
その後、マーズラフ教授とその助手らは何年にもわたり同じマスクを被り、大学のキャンパスを歩き、カラスに餌を与えたところ、ある時点で53羽中47羽が怒りの鳴き声を出す結果となったという。
捕獲されたカラスが7羽だったことから、カラスらが何らかのかたちで"恐ろしい人間"を学習したこととなる。
ちなみに2013年をピークに怒るカラスの数は減少し、昨年9月の調査では全く記録されなくなった。
マーズラフ教授は、カラスが人間の行動を非常に熱心に観察していることを示唆、「カラスがこれほどまでに人間に注意を払っていることは驚くべき発見でした」と語っている。