「踊る」放送で小林さん悼む声、“中西係長”の登場シーンも多く。

9/2 06:07 掲載
「踊る」放送で小林さん悼む声、“中西係長”の登場シーンも多く。

今年5月16日にスキルス性胃がんと肝硬変のため亡くなった俳優の小林すすむさんの遺作のひとつ、テレビスペシャルドラマ「踊る大捜査線 THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件」が9月1日、フジテレビ系で放送された。ドラマの中では、小林さん演じる"中西修係長"(警視庁湾岸警察署盗犯係係長)の出演シーンも多く、放送中からGoogleの検索回数が増加。一時急上昇ワードのトップ10入りを果たしたほか、Twitterや、今も閉鎖されずに残されている公式ブログには小林さんを悼む声が寄せられている。

「踊る」シリーズで中西係長は、1997年のテレビシリーズ第1話から登場。深津絵里演じる恩田すみれの上司というポジションで、「恩田君、恩田君」と名前を連呼するセリフが定番だ。劇場版最新作「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」(9月7日公開)の1か月前が舞台となった今回のテレビスペシャルドラマでは、前湾岸警察署署長の神田総一朗(北村総一朗)、前副署長の秋山春海(斉藤暁)、副署長の袴田健吾(小野武彦)の"スリーアミーゴス"による旧署長派と、湾岸警察署署長の真下正義(ユースケ・サンタマリア)、刑事課課長の魚住二郎(佐戸井けん太)による新署長派の権力争いの渦中で、中西係長が新署長派から刑事課課長への出世を約束されるシーンなどが描かれた。

そんな小林さんの演技を見た視聴者やファンから、Twitterや公式ブログには放送中より多くのツイート、メッセージが続々。「涙が止まりません」「亡くなったことが本当に悔やまれる…」「一生忘れません」などの声が上がり、また、撮影時にはすでに闘病中だったことから、身体が痩せてしまっている、顔色が悪いと感じた人も多かったようだ。

小林さんは1954年生まれ、長野県出身。漫才ブームの中、「ヒップアップ」のメンバーとして「オレたちひょうきん族」など数々のテレビ番組で活躍し、その後は主に脇役として映画やドラマに出演した。「踊る」シリーズ以外では、ドラマ「ドラゴン桜」の理科教師・阿院修太郎役や、「花より男子」牧野つくし(井上真央)の父役などでも知られる。

病気は数年前から患い、今年2月、「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」の撮影終了後に余命宣告を受け、5月に58歳で亡くなった。7日公開の「踊る」シリーズ最終作が、小林さんにとっても最後の出演作となる。

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