瀬名秀明がドラえもん小説版、名作「のび太と鉄人兵団」をノベライズに。
1986年に公開された名作のリメイクとして、3月5日の公開を控えている映画「ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜」。その原作マンガのノベライズとなる「小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団」(1,470円/税込み)を、小学館が3月1日前後に発売する。執筆を手がけたのは「パラサイト・イヴ」や「BRAIN VALLEY」などで知られる、あの瀬名秀明氏だ。
実は瀬名氏は、小学生の頃から「ドラえもん」や藤子作品の熱烈なファン。中学時代には1年間住んでいた米国まで、船便で毎号送ってもらっていたほど「コロコロコミック」の愛読者で、同誌の「ドラえもんなんでも情報コーナー」にドラえもんのひみつ道具"ころばし屋"を自作して投稿したというエピソードを持つほどだ。
また、過去にドラえもんの公式サイトで行われたインタビューでは、「中学か高校のとき、ケント紙を買い込んで、ひみつ道具のカタログ・カードを作ったことがあるんですよ。一つずつペンで模写して、『これは何巻の何ページに載ってる』って解説も入れて…」と、ひみつ道具の自作について触れているほか、「小学生のとき、自分でドラえもんのオリジナル・エピソードを作ってノートにマンガを描いていたんですよ。そういう意味では、小説家になったきっかけの一つかもしれません」とも語っている。それほどまでに「ドラえもん」は、瀬名氏の人生に大きな影響を与えた作品だった。
今回の「小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団」は、そんな瀬名氏が独自の視点で藤子・F・不二雄ワールドを掘り下げた小説。世代を越えて愛される不朽の名作を瀬名氏がどのように表現しているのか、ファン必読の一冊となりそうだ。
☆「小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団」あらすじ
のび太が北極で拾った物は、なんと巨大ロボットの部品だった! 鏡面世界でロボットを組み立てたのび太とドラえもん。しかし、それはビルを一撃で破壊する武器を持つ恐ろしいロボットだった。のび太たちは、そのロボットの存在を秘密にしようとするが…。