故郷への思い胸に金字塔=マスターズ、20個目のメダル〔パラリンピック〕
3/8 09:49 掲載
冬季と夏季の両大会で輝きを放ってきたパラアスリートが、新たな金字塔を打ち立てた。バイアスロン7.5キロスプリントの女子座位で、オクサナ・マスターズ(米国)が優勝。パラリンピック通算20個目のメダルを手にした。「それぞれ異なる過程を経て手に入れたメダルは全て大切だが、今回は特別な意味がある」。興奮気味に話し、喜びをあふれさせた。
1989年、ウクライナ生まれ。故郷は原発事故で知られるチョルノービリ(チェルノブイリ)近郊の町で、出生時から手足や腎臓に障害を持っていた。7歳まで孤児院で育ち、養子として米国へ。育ての母の下でさまざまなスポーツに触れ、マルチアスリートの才能が育まれた。夏季大会のボート(ローイング)と自転車で計5個のメダル。冬季はスキー距離とバイアスロンの両競技で、トップレベルの実力を誇る。
戦時下の生まれ故郷には特別な思いがある。「ウクライナは自分のアイデンティティーの一部。自分の成果はウクライナの成果でもあり、それが戦う理由の一つになっている」。手術や感染症を乗り越えて挑んだ今大会でも、強さを見せつけている。(時事)