チームも集客も上り調子=東野社長「壁破ることに意義」―バスケット名古屋D
3/6 05:20 掲載
バスケットボール男子のB1リーグで、名古屋Dが上り調子だ。終盤戦に入るリーグ戦では、5日現在で西地区2位。2月にはB1通算の観客動員数が100万人に達した。今季が就任1年目となる東野智弥社長(55)は「壁を破ることに意義がある。毎日楽しんで戦っている」。クラブの強化と在り方を聞いた。
1950年創設の三菱電機男子バスケット部が前身。B1では2023~24シーズンに西地区を制したが、年間王者を決めるチャンピオンシップの準決勝で敗退した。攻守の切り替えを早めた今季は、日本代表の斎藤拓実や得点力の高いアーロン・ヘンリーらが力を発揮。クラブ初の頂点へ、「試合をやりながら(成長が)できてきている。ダイヤモンドの原石を磨いている段階」と言う。
客足は大きく伸びている。今季から最先端の機能を備えた名古屋市のIGアリーナに本拠地を移し、最大収容人員は2倍に。昨季の観客動員は1試合平均5353人だった中、今季開幕戦にはクラブ最多の1万3375人が集まった。
客層は20~30代を中心に女性が多く、8面構成の大型ビジョンを生かすなど会場が一体となる演出も好評。地元愛が強いとされる名古屋で「スポーツの力は街の力。思いが爆発して熱が伝われば、チームも都市も繁栄する」と説く。
石川県出身で幼少から競技に励み、日本協会の技術委員長として女子の21年東京五輪銀メダル獲得などを支えた。99年の全日空機ハイジャックに乗り合わせた経験もあり、「生かされた命で挑戦していきたい。きょうを楽しく一生懸命生きれば、残りの364日につながる」。信念をクラブに伝え、悲願を目指す。