同じ舞台に立つ夢、パラで=車いすカーリングの小川〔ミラノ・コルティナ五輪〕
3/5 17:11 掲載
ミラノ・コルティナ冬季パラリンピックの車いすカーリングが、6日の開幕に先駆けて4日から始まった。新種目の混合ダブルスに、日本は昨年の世界選手権金メダルの「チーム中島」が出場。61歳の中島洋治と50歳の小川亜希が組むベテランペアが、初代王者を狙う。
快進撃を見せた世界選手権をコーチとして支えたのが、現役カーリング選手でもある荻原詠理さん(23)。小川との関係については「生まれる前からの仲」と話す。
小川は2003年にスキー中の事故で脊髄を損傷。車いす生活になり、リハビリ施設から初めて外出した先が、荻原さんの両親が営む長野県軽井沢町のペンションだった。直後に荻原さんが生まれ、その後は家族ぐるみで交流が続く。小川の競技生活を見詰めてきた荻原さんの父でペンションオーナーの代志智さんは、「車の乗り降りも着替えも健常者より大変。軽井沢まで通って練習して、本当によくやってきた」としみじみ。
5歳で競技を始めた娘の詠理さんは中学生のとき、小川と自身のことを英語の弁論大会で題材に選んだ。「カーリングは障害の有無にかかわらずプレーできるスポーツ。将来、亜希ちゃんと一緒に五輪に出たい」。そんな熱い思いを聞いた小川は、「うれしくて号泣してしまった」という。
同じ舞台に立つ夢は、パラリンピックの選手とコーチという立場で実現した。「後押ししてくれることに本当に感謝している」と小川。1次リーグ初戦は黒星スタートになったものの、心強い仲間と共に頂点を目指す。(時事)