“見知らぬ人の結婚式”参加できるアプリ、開発のきっかけは「思ったほど招待されてない」

カップルが"結婚式の招待状"を見知らぬ人に販売できるアプリが、フランスで登場した。
アプリ「Invitin」の開発者カティア・レカルスキー氏は今年初めに、「自分が思ったほど結婚式に招待されていない」ことを実感。このスタートアップを設立するきっかけとなったという。
チケットを購入することで結婚式費用を支援しつつ、他の招待客と交流できる仕組みの同アプリについて、レカルスキー氏はこう語る。
「フランス南東部の自分の家をある結婚式に参加する人々に貸していた際、5歳の娘が、『私たちはなぜ結婚式に招待されていないの?』と尋ねてきました。『もし私たちが結婚式に参加するためのチケットを購入し、そのカップルを支援できたらどうか?』と考えたのです」
同アプリが手数料を徴収し、各結婚式に見知らぬ有料ゲストが5人から10人ほど参加、チケットは一人当たり平均100から150ユーロ(約1.7から2.6万円)で、式の内容によって料金も異なる。そして有料ゲストは厳格なルールに準拠、ドレスコードや時間厳守、適度な飲酒を心掛け、許可なしの写真共有はNGとなっている。
ちなみに当日結婚するカップルは有料ゲストと話す必要はないそうで、レカルスキー氏は、「結婚式には招待客が自発的に会話する独自の生態系があります」と続ける。
パリ在住のジェニファーさんとパウロさんは、95人の家族や友人が参加する結婚式に同アプリを使い、見知らぬ人々を数人招待。ジェニファーさんはこう話す。
「『知らない人が自分の結婚式にいるって何か凄い』と思いました」
「お金の問題だけではありません。結婚式の総費用に比べれば微々たるものですが、装飾やドレスの費用の足しにはなります」
「私たちが楽しそうだと思ったのも理由です。2人とも外向的で、シェアすることにオープンですから」