“作品のトーン”巡り意見合わず、マイケル・ベイがウィル・スミス主演映画の監督降板
8/9 08:31 掲載

映画監督のマイケル・ベイが、ネットフリックスの新作アクション映画「ファスト・アンド・ルース」の監督を降板した。
1995年の長編映画デビュー作「バッドボーイズ」でタッグを組んだこともある主演兼プロデューサーのウィル・スミスと、作品のトーンをめぐるクリエイティブ面での意見の相違が生じたことがその理由だという。
映画は、ティファナで記憶喪失の状態で目を覚ました男が、自分がCIAの潜入捜査官でありながら犯罪組織のボスでもあったという二重生活を送っていたことに気づくというストーリー。脚本はジョン&エリック・ホーバー兄弟をはじめ、クリス・ブレムナー、エリック・ピアソンらが執筆している。
ベイはアクション要素を重視したかった一方で、スミスはコメディ的な側面を強調したいと考えていたとされ、両者のビジョンの違いが埋まらなかったという。ネットフリックスは現在、撮影を予定通り10月に開始するべく、新たな監督を探している。
ベイは「バッドボーイズ」シリーズ、「アルマゲドン」「トランスフォーマー」シリーズなどでメガホンを執り、メガヒットを連発したハリウッド屈指のヒットメーカー。本作の監督は降板したものの、現在はパラマウントと「トランスフォーマー」シリーズの新作について交渉中であり、シドニー・スウィーニー主演のビデオゲーム「アウトラン」の映画化にも関わっているなど、今後も多忙な活動が続くとみられている。