「TENETテネット」の世界興収が360億円突破

11/5 04:47 掲載
「TENETテネット」の世界興収が360億円突破

クリストファー・ノーランの最新作「TENETテネット」が、3億5000万ドル(約366億円)に上る世界興行収入を記録している。新型コロナウイルス感染拡大の影響による3度の公開延期を経て、遂に9月に世界中の映画館で公開された同作は好成績を記録しているが、当のノーラン監督は、この作品が映画業界の再建を妨げるのではと懸念しているという。

ノーラン監督は、ロサンゼルス・タイムズ紙にこう話している。

「ワーナー・ブラザースが『TENETテネット』を公開し、それが3億5000万ドル近い収入を得たことを嬉しく思っています」
「しかし映画会社は、この公開から間違った結論にたどり着くのではと心配しているのです。この映画で上手くいった点、そして必要とされている収益を生み出した点に目を向けるのではなく、コロナ以前の期待に応じられなかったこと、またそれをパンデミックによる損失の言い訳として使い始めるのではないかと。状況に向き合い、順応するのではなく、また言い換えれば業界を再建するのでもなくということです」

そして同監督は、いつかは普通の生活に戻る日が来るだろうが、今は新しい現実に順応する必要があるとして、「長期的には、映画館へ行くことは、レストランやほかの全てのことのように生活の一部です。しかし今の時点では、皆新しい現実に対応する必要があるのです」と続けた。

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